丼トニック

二次創作同人誌のオタクが同人誌以外の話をします

二次創作同人誌のオタクが同人誌以外のオタクごとの話をする

はじめましてFLT

F(ファイナル)L(ライブ)T(ツアー)

テニスの王子様の一人、氷帝学園忍足侑士くんのキメ技みたいな言い方をしてしまったが、スーパー戦隊のいわゆる卒業公演のことだ。

何を隠そう私がその存在を知ったのもテニスの王子様で繋がったフォロワーさんのツイートがきっかけだ。*1

存在こそ知っていたが、実は過去作品のFLTは配信でも視聴したことがない。こんなド素人だが、ドンブラのFLTにはどうしても参加したかった。

 

だって縁ができちゃったから。

 

FLTはツアーというだけあって、名古屋を皮切りに日本全国津々浦々を回って大阪公演で千秋楽を迎える。ちなみに、東京での公演はない。

でもこれは逆に、旅行を兼ねちゃうのはアリじゃない?

そういう縁の結び方をすればいいんじゃない???

 

というわけで20年来推し続けている戦国武将黒田官兵衛ゆかりの地、福岡公演に申し込むことにした。

前乗りして観光でもしようと思っていたら、嬉しいことに長年付き合いのあるフォロワーさんとも会えることになった。ありがたい縁だ。

ついでにホテルも縁の名を冠しているところに決めた。

 

 

FLT参加も初めてなら、会場である福岡サンパレスに行くのも初めてペンライトを振って盛り上がるタイプのライブに一人で行くのもほぼ初めてだが、これだけガッチリ固めていれば初めてだらけのFLTでもなんかいける気がする。

あとから開催が発表になった上演終了後のグータッチ会に参加するためには数量限定のグッズを買わないといけないけど、まあ、なんかいける気がする。

そういえば、公演のチケットとは別にお金を払って演者と接触するイベントに参加するのも初めてだ。

 

そんなわけで博多を満喫した翌日の朝10時、キングオージャーリアタイ勢の実況で賑わうタイムラインを眺めながら私はサンパレスのホール入り口前に並んでいた。

物販は開場後、ホール内で行われるようだ。

入場待機列の前から6〜7人目につくことができたが、2時間は長い。

正直、こんなに早く来なくても良かった気がする。

時間は読み間違えたが、帽子と日焼け止めを持ってきた判断の正しさをひしひしと感じながら、徐々に高くなっていく太陽から放たれる日差しにジリジリと灼かれる。

 

Nintendo Switchも、これまた持ってきてよかったもののひとつだ。

移動中に始めたパラノマサイトをプレイする合間にスポドリで水分を補給しつつ、とにかく時間が過ぎるのを待つ。

初夏の陽光照り付ける中でホラーゲームをやるのもなかなか乙なものだ。たまに暗転した画面いっぱいに恐怖に引き攣った汗だくの自分の顔が映ることを除けばの話だが。

 

開場5分前くらいからホール入り口に通された。

チケットをもぎられ、お目当てのお楽しみ袋を購入し終えたが、開演まであと50分近くある。

チケットがあれば再入場可能ということだったので、一度劇場を出てホールに併設されたホテルのカフェでお昼を食べることにした。

同じようなことを考えるドンブラファンでごった返しているかと思ったが、思いの外空いていてゆっくりできたのはありがたかった。

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佐賀のご当地グルメシシリアンライス」に着想を得た野菜と牛カルビの丼が気になったので注文してみた。タレの味付けがしっかりしていて温玉とよくあう。味噌汁の塩気が体に染み渡っていくのをこんなに感じたのも久しぶりだった。

 

しっかりカロリーをチャージしたのち、ドン一部のヒーローショー「じごくさいばん」、休憩10分を挟んでドン2部のトークショーと音楽祭を目の当たりにし、9人のドンブラザーズたちとグータッチまでして頭がふにゃふにゃになった状態でいまこの記事を書いている。

入場待機の2時間と同じくらいの長さだったのに、情報量があまりに違いすぎた。

ヒーローショーだってGロッソのショーより尺が長いし、何より井上脚本だ。

来週の大阪公演が初見の方もいるだろうから内容への細かい言及は避けるが、ふたりのジロウの関係性が結構好きだったことを思い出したり、やっぱりドンモモタロウのベーシックなフォームの造形がめちゃくちゃ好きだということを改めて実感したりした。

やはりあの髷には、他の追随を許さない魅力がある。

好きだ…

 

ドンブラザーズたち九人九色の合皮に包まれた拳からは、幼稚園児の頃に水族館で触らせてもらったシャチの表面のような力強い命を感じた。

イヌブラザーが本来の背丈(成人男性の腰の高さくらい)で待っていてくれたことに感動した。

ゴールドンモモタロウとは緊張しすぎて拳の1/3くらいしかタッチできなかった。

オニシスターとソノザ編集長の拳には、今後一層の漫画へのがんばりを強く誓った。

グータッチ会というより参詣に近い心持ちだった気がする。

 

かくして初めてのFLTは幕を閉じた。

まだ混乱しており、落ち着いてきたら思い出す事柄もあるかもしれないが、この先もドンブラのことが大好きという気持ちが変わらないことは確かだ。

 

*1:ミュージカルテニスの王子様に出演したキャストがニチアサ作品に出演するケースが少なくないことは過去の記事でも何度か触れた